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主に日記やら何やら…その日の気分で徒然なるままに。
May / 07 Thu 10:44 ×
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July / 11 Fri 23:28 ×
こんばんはー。

昨日に引き続き滾っちゃったので、そのままマフィアな三津峰です。

あっはは。意外と早く書けちゃって吃驚したよ、後編。(笑)

まさか昨日の今日で書けるとは、私も全然思ってなかったんだ、ぜ?

と言う訳で、本日は後編をブログに載っけておきます。

他に話が纏まらなかったら、漏れなく土日にHPに載りますけれど。

まぁ、この話はブログ発祥なので一応、ね。先に此処に載せますですよ。

次は何書こうかなぁ。まだ出てないキャラの登場編でも進めようかな?

マフィアはやっぱり、書き易くて良いわぁ…。(*´ェ`*)

捏造のし甲斐がとってもあります。>w<


それから、拍手ぽちぽち有難う御座います!頑張りますね!^-^




「安心して。お兄さんは“外”の人間でしょう? ころさないから、大丈夫」

そう言って微笑った士郎は、計画の最終調整の為に現在席を外している。
あれから細かい指示を幾らか聞いた。
綿密に、些細な部位まで一分の隙無く練られた計画は、大凡の子供の考える策では無い程、粗完璧に設定されており俺でも舌を巻く内容で。
下手な策士が作る策より、余程現実味を帯びた地に足の着いたソレは死角も少なく、このまま実行すれば程無く士郎の願いは成就しそうだ。

士郎は既に、スラム街の子供達の中での実権を掌握しているらしい。

計画の根底を担う役割をその子供等に任せ、大半の準備は滞り無く済ませたと聞いている。
確かに、アレだけ独特な言い知れぬ雰囲気と才を持てば、子供と言えど人心を握るは容易かろう。
体良く利用して殺すのが士郎のやり方。
その技は卓越しており、大人でも気を抜けばすぐさま士郎に手玉に取られた。
事実、俺もそれはこの眼で見た為、疑う余地は無いのだ。
士郎は俺の怪我を看させるだけ看させて、あっさり医師の生命を奪って見せている。

“末恐ろしい子供”

先日、何気無く発した言葉は、ともすると士郎の為にあるような言葉にさえ思えて来るから不思議であった。
誰に教えられずとも、当に斯うして集団の中で頭角を現しているのだから相当だ。
高が子供、とは侮れまい。
アレの本質を見抜けず、侮った者から順に利用されて殺される。
“外”の人間である俺を除いたこのエリアの人間は皆そうして、今から士郎に殺されるのだ。

例外は無い。士郎がそうはっきりと述べたのだから、唯の一人も逃す気は無いだろう。

長く掃き溜めのようなこの地に留まった所為で、精神を病んだ士郎の母親。
殺す事でその苦悩から解き放ってやったのだと、アレはそう言っていた。
そして、美しい姿のまま葬ってやるのだとも。

アレの考えは随分と極端だ。

己の母親を殺したクセに、死後その美が損なわれる事の無いよう氷付けにしたり、己がこの地から解放される為に、今その全てを焼き払おうとしてみたり。
けれど、俺はその考えを面白いと思いこそすれ、厭う気には到底ならない。
逆に言えば、だからこそ。俺は士郎が携える計画の手助けをしてやる気になった、と言っても過言では無かろう。

俺もアレも、相当歪んでいるようである。

くつり、と喉奥で一つ低く哂って、窓枠に凭れさせていた背を浮かせた。
同時に嗜み程度に燻らせていた紫煙を、火を消す事無くそのまま床へと投げ捨てる。

「さて。そろそろ頃合だ、な…?」

もう此処には用は無い。
士郎が家主である潜りの医師を殺してから、随分と世話になったものだが名残惜しさなど欠片も湧かなかった。
当然だな。今から俺は全てを滅ぼす“死神”の片棒を担ぎに往くのだから。
此処からでは霧に阻まれて火の手は見えないが、確かに合図である爆音が微かに鳴り響いている。
士郎の手引きで動いた子供達が、予め仕掛けてあった爆薬に火を付けて回っているのであろう。

もう間もなく、此処いらにも手配された子供が回って来る為、其処彼処で火の手が上がる様が見られる筈だ。

故に、俺は俺に課せられた仕事を担いに高台を目指す。
“役割”を終えた子供達を全て、俺がこの手で狩り尽くしてやる為に。
武器の類は、何処からか士郎が抜かり無く一通り揃えて持って来た。
俺が持つ銃の弾層(マガジン)も、予備含めて子供を狩り尽くす程度の分は十分ある。
万が一、爆撃と火の手を逃れて来た一般人も“清掃範囲”であるから、歩き様、銃を片手に周囲を見遣った。

「…ふむ。結構居たんだな」

一体何処に隠れていたのやら。
あれ程、死んだように静まり返っていた路地裏へと、何処からとも無く沸いて出た人間が幾人か寄り集まって、近付きつつある轟音に首を傾げて騒いでいる。
流石に轟く爆音が派手になって来れば、異変を察知して出て来るか。

逃げる算段でもしているのだろう。

そのまま逃げられては元も子も無い為、追い越し様に手にした銃を発砲した。
至近距離で撃たれた男は、悲鳴を上げる間も無く頭を吹き飛ばされて絶命する。
その瞬間から、悲鳴と怒号と爆音が轟く。
恐怖に寄って縛られ、混乱した民衆が“唯一の逃走経路”足り得る路から逸れて一斉に逃げ惑い、逆走し、自ら死地へと赴いた。

狙ってやった、とは言え、莫迦ばかりだ。俺の手間は大いに省ける為、全く問題は無いのだが…。

士郎の話では上手く命を遂行した子供達は全て、この高台を目指して集まると言う。
だから俺は先回りして待ち伏せをする必要がある。
大した武器は持たせてはいないようだが、士郎が率いていた子供達だ。流石に注意は必要であろう。

高台の方は、風が強く吹き付けていて霧が所々晴れていた。
これなら、誰一人逃す事無く全て仕留められる。
坂道を登りきり辿り着いた先で、そのまま死角になる立ち位置を選んで様子を伺い。
程無くして士郎が語った通りに、士郎の命で動いていた子供が数人高台へと集まって来た所へ銃を向けた。

「良い統率力だ…だが、それが仇になったな」

一つ嘆息交じりに呟いて、手にする銃の引き金を引く。
この爆音では、恐らくまだ現れていない下方の子供達に今の銃声が聞こえる事は無いだろう。
作業的に軽い引き金を幾つか引いて、一番最初に集まった子供達は全てさっさと片付ける。
続いて現れた人影にも遠慮無く鉛玉を撃ち込み、何度かソレを繰り返す内に、ぱたりと駆けて来る人影が無くなった。

「…終わったか?」
「ひっ」

躰を顰めた死角から出て、己が手に掛けた事で死んだ幾人もの子供の亡骸を無感動に眺めていれば。
折り重なった亡骸の下から、まだ生きている子供が一人、息を呑む。

「何だ、仕留め損なった者が居たのか…」
「うぅ…ぁ…」

偶然にも他の子供が“盾”となった事で、銃弾が届かなかったようである。
運が良いのか、悪いのか。
あのまま何も分からずに死んでいれば、仲間が次々死んでいくこのような惨劇を見ずに済んだものを。
やれやれ、と思いつつも生き残りを仕留めようと銃を上げ掛けた所で、不意に場違いな程に鈴やかな声音が響くから眼を向けた。
見れば、冷やかな微笑を湛える士郎が小首を傾げて立っている。

「どうしたの?」
「士郎」
「! シェロ…っ!!」

事実上、子供のボスである士郎の登場に、銃を向け掛けていた子供が反射的に駆け出して。
自分と然程大差無い身の丈の士郎へと助けを求めた。

「シェロ、たすけて!みんな殺された!あの男に!!」
「そう、お兄さんは上手くやってくれたんだね」

クスと酷く柔らかく笑んだ士郎が、勢い良く飛び込んで来た子供を受け止めつつも、俺を仰ぎ頷いて。
泣き付く子供に向かって、緩く撓る口許へ笑みを刷いたまま、手にしていた随分と大柄な銃を子供に向ける。

「…シェ、ロ…?」
「ごめんね、アニマ。永久(トワ)にオヤスミ?」

にっこり、と慈悲深くさえある不可思議な声音で語り掛けたと同時に、何の躊躇いも無く引き金を引いた。
至近距離で撃たれた子供は、文字通り頭部が全て、粉微塵に吹き飛ばされる。

中々にエグイ威力だ。

然し、その反動で士郎は見事に引っ繰り返っていた。
まぁ無理も無かろう。あのサイズの銃は、大人でも反動を殺しきれずに腕が跳ね上がる類の物だ。
子供の躰であれば尚更。相当の負荷が腕に掛かった筈だが、それでも銃を手放さなかったのは褒めても良い。
大丈夫か、と何気無く声を掛けてみると、士郎は予想に反して苦笑交じりに小さく笑う。

「あっはは、やっぱりしびれるなぁ…コレ。おれにはまだ一発が限度、だね」

痺れる、と言う事は、痛みが麻痺する程では無かったようである。
この歳でそれだけ使えれば上等だ。
けれどまだ動くには忍びないようで、仕方無く、へたり込んでいる士郎へ近付く。
そうして、ふと士郎が手にしていた銃を眼にして、思わず驚愕に瞠目する破目になった。

「士郎、…その、銃は…」
「ん? ああ、コレ。おれのお気に入り。母さんが、父さんのだって、ずっと大事にしてた銃だよ」
「……少し、…見せて貰っても良いか?」
「うーん。まぁお兄さんなら、良いよ。はい」

言って、存外あっさりと手渡された士郎の銃。黒塗りの特注品であろう装甲銃(ソレ)。
酷く見覚えのある禍々しいフォーム。コレを持つ者は、この世で一人しか居ない筈だ。

「…コレが、お前の父親の物だと?」
「うん。母さんはそう言ってたけど…それがどうかした?」

不思議そうに小首を傾げる士郎は、コレが如何言った経緯の代物であるのか知らないらしい。
だが、俺にはコレを見た瞬間、長く疑問視していた符合、そのパズルが確りと当て嵌まる様を実感する。
俺の記憶が確かであれば、コレは間違い無く、“衛宮”の銃だ。

そして、コレを士郎の母であったあの女が持っていたとすれば…あの女こそが【遠坂】の娘!

ああ、そうか。あの時見たあの痣が“遠坂の刻印”だったか。不自然に組まれた腕の肘裏辺り。
アレこそが【遠坂】の直系にのみ現れると言う刻印。初めて見たが、恐らくはそう言う事なのであろう。
だとすれば、しっくりくる。全ての話が繋がる。
やはり死んではいなかったのだ。【遠坂】の姫君は。
不自然に行方を眩ませた【遠坂】の娘。対外的には“殺された”として報道されたが、やはり生きていた。
最下層に堕とされ、こうして“衛宮”との間に出来た子を産み育てていたのだ。
俺を瀕死に追い遣った唯一人の男。アレの息子が、コレか。

「士郎、お前は外に出て如何するつもりなんだ? 母親の敵でも討つつもりか?」
「…どうして?」
「結果的にお前たちを捨てた人間を、お前は怨んではいないのか?」
「別にだれもうらんでない。あの人は色々なげいていたけど。知りもしない人間をどうやってうらめばいいのさ。そんな面倒な事はどうでもいいよ。だって、…もうおれは“自由”なんだろう?」

あの人からもカイホウされたし?

言葉と共に、これまでに無い程、喜悦に満ちた壮絶な笑みが返される。
偶然とは言え、俺と言う“協力者”を得た事でたった今、全てを焼き払って士郎は望みを叶えたのだ。
呪縛ごと、その躰を縛っていた鎖を自らの手で断ち切ってしまった以上、最早士郎を縛る歯止めは無かろう。

この先、全てが思いのまま。

士郎なら、それを成すだけの能力(ちから)があった。
もう誰にも止められはしまい。何人たりとも、士郎を制する事は不可能だ。
随分と危険な人間が、手綱も無しに開けた野へと放たれた事になる。

余りに純度の高い年端もいかない子供の悪意に、不覚にも背筋に多大な寒気を覚えて、気が付いたら“俺と共に来い”と言う言葉が自然と口を突いて漏れていた。

アレとは似ても似つかぬこの冷厳なる悪意に塗れた“衛宮”の子供。
俺が育てたら如何なるだろう?
何れは俺をも容易く越える“化け物”になりはしないだろうか?

答えは“是”だ。この子供、士郎ならばそれもまた可能であろう。

此処まで俺に近しく、俺以上の“資質”を持つ者には初めて逢ったのだ。
今、此処で手放すは余りに惜しい。ならば、俺の手でコレを一から育てるもまた一興、か…。
先の言葉に不思議そうに小首を傾げる士郎に、もう一度、今度ははっきりと士郎の目前に手を差し伸べて言葉を繋ぐ。

「…俺と共に、来い。士郎」
「なぜ?」
「どの道、行く宛てなど無かろう? では、俺の傍で俺と共に生きれば良い。来い、…士郎」
「…そうだね、いいよ。何かちょっと面白そうだし。そこまで言うなら、お兄さんと一緒に行ってあげる。じゃあ…これからヨロシクね、綺礼?」

そう言いながら、今度は何時かの逆で士郎が差し伸べた俺の手を取る。
どんな思惑があるにせよ、士郎は俺の手を取った。
なれば、これより先は一蓮托生。これから俺が行なう事柄にも、士郎なら笑って全てを往なすだろう。

「結構。では、今この時からお前は“言峰”の姓を名乗れ」
「コトミネ。お兄さんの名前だね」
「そうだ。俺の子として、俺と共に在れば良い」
「言峰士郎、か。悪くないね。それにしても…、随分若いおとーさんだなぁ?」

楽しげに笑む士郎の手を軽く引っ張り上げて、きちんと立たせ、借り受けた銃をその冷たい掌へ静かに返す。
子供の手では重いだろうに、それでも何処かしっくりと手に馴染んでいる所を見る分に、やはり正当な持ち主の血筋である事が見て取れる。

「何だ、不満か?」
「んーん? 綺礼はカッコイイし、しぶとそうだから…おれは好きかな」
「…そうか」

逆巻く焔の渦に高く巻き上げられる街の様を背景に、堂々と叩かれた軽口にも似た雑談。
豪くシュールな光景だが、俺達にはそれが似合いであろう。
己が存在した痕跡を消し去る為に、街一つ丸々炎上させるなど、後にも先にも士郎しかやるまい。

並の大人でさえ持余す冷厳なる悪意。

巧みに操る小さな死神は、この日を境に俺の唯一人の“共犯者”へと変貌を遂げた。



はいはい、昨日の今日でやっちゃいました。つい滾ったので勢いで後編ですよー。(笑)
HPに載せる時は多分、多大に加筆修正すると思います。
ちょっと気に入らない所があるので、ね。=w=;
取り敢えず、勢いのままにさっくり載せておきました。彼等の出逢いはこんな感じでしたよ、っと。
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